わたげ。

井の頭線の帰り道。

空が見える。

ビルの合間に

見えては隠れる

夕方の空。

 

太陽に焼けた空に

輝く雲ほど

美しいものはないと、

思うほどに魅せられた。

 

この感動は

写真では写せない。

この衝撃は

写真では。

 

揺れるのは

私の心。

 

ひとびとがせこせこと

それを隠していってしまうのは、

私が泣いてしまわぬようにだろうか。

いや、

その反対か。

限られた時間だからこそ、

その時間を慈しめるものなのかもしれない。

 

あと10秒、

空を眺めることが出来たなら…

あと10秒、

その声を聞けたなら…

その10秒は、

味わいつくせないほど

贅沢なトキになるのに。

 

 

宇宙の神秘に魅了された私は

キャンバスに

未来の私を描いてゆく。

贅沢なトキに囲まれた、

私の未来。

 

手元には

開いていた本が置き去りに。

 

目の前にも、隣にも

足元にも、頭上にだって

驚きと感動で溢れる世界。

そこに生きる、

私の未来。

 

風よ、風よ。

私を運んで。

このまま

そこまで。

 

 

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